未来は予測不可能

2006年5月3日お仕事

今の部署は、要件定義をして、機能設計をしてレビューをして、詳細設計をしてレビューをして、コードを書いてコードレビューして、テスト、という一連の流れを各フェーズで完璧にフィックスして進めようとしている。

こんな作業、絶対に無理だと思うのだが、ここの連中は何で気づかないんだろ？

そもそも、客の要求なんて時の流れの影響を受けて時間と共に変わるものなのに、最初に全ての要求を引き出そうと？

開発期間が1年以上に渡って長期に開発することが多いのに？

機能設計をして、レビューをすることで全ての機能がフィックスできるとでも思っている？
実際に作って動かして見なきゃわからない事もあるし、画面なんか実際の画面を客に見せたら、絶対に変更があるのに？

詳細設計にレビュー？　詳細設計ってコードを書くのと同じ作業を日本語でするだけだよね。意味無くない？直接コードを書いてコンパイルした方が、なんぼか正確なチェックにならない？

コードレビュー？できるもんならやってくれ。ポリモフィズムを多用して高度に抽象化されたコードを机上でレビューできるとでも？
そんな意味の無いことをするよりも、作るそばから単体テストをして、テスト網羅度を上げた方がよくない？

後でまとめてテスト？絶対に単体テストがはしょられるよね？
機能テストではテスト網羅度は上がんないよ。
そんなことしてるから、運用に入ってから問題が出て「タイミングの問題で．．．」なんて恥ずかしい言い訳するハメになる。

わかんないことは、後回しにしてわかる範囲内で一旦完成させた後に、客にレビューしてもらって、出てきた要望をさらに組み込むってことを繰り返した方が確実でない？

誰にも、未来を予測することはできないんだから。

自分たちの作業が未来を完璧に予測しようとしているのと同等の作業だということに何故気付かない。

もっとも、繰り返し型の開発をするためには、データ中心に考えて、モジュール同士の結合を疎にするような設計ができないとダメだけどね。

テストでは単体テストをしっかりするために、実コードと同等以上の量のコードをテストコードとして作る必要もあるんだよね。
自分の作業を見積もるときに、テストコードの量も含めて見積もれないとダメなんよね。

未来を予測するのは無理、かといって繰り返し型開発に耐えられるだけのスキルもない、自分たちにスキルが無いということにすら誰も気付いていない、八方塞がりだよなぁ。