あと1年

こないだトラブルが発生した案件について．．．

全体を仕切れる人が誰もいないから、僕に面倒を見てほしいだと。

大昔のシステムを踏襲して設計されている、なかなかナイスなシステムなので、泣けるほど感激だ。

つうかなんでUNIX使って、ファームウェアを設計するような思想で設計してんの。通信もTCPを利用しているのに、設計の前提はUDPを使うような前提なんだけど。

UNIXにも通信にも疎い人間が設計してる模様。

例によって、柔軟性、拡張性のかけらもない。

こいつらの面倒を見て、次期改造を仕切ってくれだと。

まるで、転がっている硬い岩に木を植え付けるような作業じゃないか。

きっと、木を植えるのは無理だし、岩に穴を空けるのも無理だから、接着剤で無理矢理張り付けるような作業になんだろうな。

いつ、接着剤がはがれちゃうか、はらはらドキドキなんだろうな。

とりあえず、アホな設計に付き合うのも、コレが最後だな。

あと1年は付き合ってやるけど、1年のうちには、新たに設計をしなければならないプロジェクトが立ち上がってくんだろ。

そんときは、アホアホプロジェクトの面倒を見ながら、新規立ち上げにも首を突っ込んで、僕が設計してやる。

部長には、今後設計が必要な場合には必ず僕を呼べと言ってある。

どうせ、放っておけば、また狂った設計になって、納入時に火を噴いて、また僕が投入されるんだろうから。だったら、最初から呼べと。

この希望が通らなくて、また同じ事を繰り返すような、僕はもうこの部では働けない。