ISBN:4532193141 文庫 久恒 啓一 日本経済新聞社 2005/10 ¥700

まだ途中なんですが...なんだかこの本、つまらないんですが...

仕事上、ソフトウェアの構造を仕様書に表すのに図を多用している。図の便利なところも危険なところも熟知しているつもり。

そんなところにもってきて、図で考えるなんて普段当たり前にやっていることが、本の題名にまでなっている。僕が普段考えつきもしないようなことが書いてあって、目から鱗となることを期待したのだが、どうも期待はずれだったみたい。

僕が普段、図を使うときに無意識レベルで考えていることが、ずらずら書いてあるだけだった。さらに言うと、図は便利だが使い方を誤ると、どつぼにはまるのだが、その辺の図の危険性に関してはあまり触れられていない。

図のイメージは人によって捉え方が違うために、図を見る人達の間で図の記号に対する基本的なルールが共通な認識となっていないと、いくら素晴らしい図が書いてあっても、ただのお絵かきになってしまう。

的確に図を描くためには、図の要素と矢印の選択に統一されたルールが必要なのだが、ルールにはみ出さないように、的確に要素なのか矢印なのかを選択する方法が一番のキモ。

これができなきゃ、いくら図の書き方を知っていても、わかりやすい図なんて書けやしない。

そのキモを掴むのが一番難しいところでもあり、一番教えにくい所でもある。この本は、その辺の説明が弱い。といっても説明するのは凄く難しいと思うけど。

きっと作者は、その辺の作業が無意識レベルで、できてしまっているので、図の考え方について説明しようとすると、こういう形になっちゃうのかな。

ソフトウェア設計がちゃんとできる人だったら、この本に書いてあるこようなことは、他人に言われるまでもなく当然の様にできているはず。そういう人が読んでも、ちっとも面白くない本かも。

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