やばいぞ新人

2005年10月17日 お仕事
先週、かなり細かいところまでかみ砕いて、後の作業を新人に任せて置いた。

先週は所用があって、新人の面倒を全く見ることができていなかった。で、今日になって確認したところ、進捗0。

まいった、進捗は悪いだろうと思ったが0とは...

全体のモジュール分割をするには時間が足りなかったので、確実に必要となるモジュールだけを洗い出して、扱うデータと、データを操作するための関数一覧を決めて、CUnitの環境も作って、とりあえずこのモジュールを作成してテストしてくれと依頼したつもりだったのだが、彼には全然伝わっていなかったようだ。

指示した部分以外の不明な部分について疑問をもってしまい、それを周りに聞きまくっていたらしい。

そこはまだ不明だと言ったはずなのに、何やってんだ?

全体が見えないまま見切りで作業を開始しなければならないことは良くあるし、走り出した作業が途中で変更されるってこともよくある。

それなのに、本質的でない問題に引っかかって、進められる作業を進めていないとは何事?

それとも、僕がヤレといった作業がそもそも理解できていなかったということ? でもって、何がわからないのかすらわからない状態で、トンチンカンな作業をしていたということ?

そんなに難しいことは要求していないと思うのだが。

関数の仕様を簡単に日本語で説明して、それを実装しろと言っているだけだぞ。しかも関数一つ一つは、長くても100行程度の簡単なものばかりなのに。

新人が、よくわかっていないというのは理解しているつもりだが、わからないことがあったら、頭を抱えて止まるよりも、とりあえず手を動かして欲しい。

コンパイルのやり方やdefine定義の意味が分からなかったら、小さなテストプラグラムとどんどん作って動作確認すりゃぁいいじゃないか。

ソースの骨組みを見つめて考えていても何も進まないし、何も身に付かないぞ。

何か新しいことを覚えろというと、すぐに教育・教育と騒いでるしなぁ。教育はきっかけでしかなくて、身につけられるかどうかは本人の努力次第なのに。

なんでも教えてもらわなければできないって体質が抜けてないのか。学校でのお勉強なら、それでもかまわないだろうが、仕事はそうはいかんのよ。

新人君は、学校のお勉強ばかりができて、応用の利かない、ガリ勉君なのか?

何でも止まって悩んでしまうというのは、悪い傾向だ。今までの傾向から言って、こういう人間は、あまり成長しないことが多い。

通常仕事では、誰も何も教えてくれないのが当たり前で、解答どころか問題すら不明って場合がほとんどなのに、このてのタイプは、そういう状況に対応できない事が多い。

そうすると、SEとして、要求分析・設計というキモ作業ができないということになってしまう。

せいぜい、使えてコーダがテスト要員となってしまう。コーダとかテスト要員なら、外注や中国・インドの人達で十分なんだよね。そっちの方が工数も安いし。

新人には前から、何となく嫌な予感はしていたんだが、実作業をやらせるようになってきて、だんだんボロが出てきたか?

ここから、立て直す事ってできるんだろうか?

根本的な要領のよさって生まれ持ったもののような気がするんだが、本人が気が付いて努力すれば改善可能なのか?

ちょっと実験君だな。厳しいことを言われて新人が折れなきゃいいが。

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