事業部研修

うちの新人君が事業部研修のため、遅くまで新人同士で集まって打ち合わせをしているのだそうだ。

事業部研修が始まる前から思っていたのだが、この研修って意味不明。

一応の目的は新人にビジネスモデル特許を考えさせることらしい。

新人にビジネスモデル特許を考えさせることによって、彼らに何を学ばせて何を身につけさせたいのかは謎だけど。

教育の目的がはっきりしないまま、こんな事をやらせるとは、タダ単に、事業部の特許の件数を稼ぎたいのか、うちの事業部はこんだけ新人教育に力を入れているんですよとアピールしたいだけなんじゃないかと勘ぐってしまう。

そもそも研修の目的が不明確なまま、新人に特許を考えさせたところで、まとまるわけもなく、打ち合わせはいつも迷走しているのだそうだ。

打ち合わせの場には、2，3年目の担当とマネージャが監視役としてついているのだが、またこの監視役が使えない。新人の発言を阻害するような事ばかり言うらしい。

最終目標がビジネスモデル特許を考えることなのに、監視役が与える指標は採算のとれるビジネスモデルを考えよということだったりするので、どんどん目標とする地点からずれていくらしい。

新人にビジネスモデルだの、実現可能な技術だのそんなこと考えさせて、うまくいくわけないのに。つうか新人に限らず、2，3年目レベルでもできないと思うのだが．．．

新人達も腹の中では、そう思いながらも指示されるから仕方なくやっている状態らしい。

どうせ特許を考えさせるんなら、ビジネスモデルとか技術的な事から離れて、もっと身近な視点でやらせればいいのに。

発明なんて、何か不便な事があって、それを解決しようとした結果なのだから、新人達に普段不便に思っていることを考えさせて、その解決方法を考えさせればいいのに。

問題と解決が分かってから、じゃぁ解決の手段としてシステムをどう適用していくか考えればいいのに。

システムを適用する際に、今の技術的に不可能であってもかまわないし、夢物語でもかまわない。
今は無理でも将来的に新人達が力をつけて、夢物語を実現してくれればいいだけだから。

とりあえず、うちの新人にはそういう方向に切り替えろと吹き込んでおいた。
でも切り替えるためには、監視役を振りきらないといけないらしい。
もし、僕がその場にいれば監視役が見当違いな指示をしないように押さえ込むことも可能だが、新人に課長を論破するだけの力はない。
いやホント新人をリモート操作して、時間ばかりかかっている不毛な研修をどうにかしたい。