思い通り

水が高い場所から低い場所へ流れるように、自然な流れは何人たりとも妨害できない。

バカなウメザワが作った仕様がバグってるようなどうしようもない物件よりも、僕が作り直したシンプルで使いやすい物件に流れるのは自然の摂理。

御上は、同じ物件が二つ存在する意味はないだのなんなのと、ごちゃごちゃ言っていたが、実験的に使う→内部的に使う→リリースはするが社内向け→正式リリースする→ウメザワ物件と置き換える、と言うように、あれよあれよと方向が変わっていく。まさに僕の思い通り。

当初、御上が渋るのは十分承知していた。それでも、どこかで誰かに使ってもらえれば、それをきっかけに、雪崩式に広めていける確信はあった。

御上がごねていながらも、「使う」と言い出したときは、「しめた」と思った。そして今に至る。

こうなったら、後は僕の思うがまま．．．．

が、しかし、せっかくここまで地盤を固めながら進めてきて、やっと基礎工事が終わりつつあるところだというのに、僕は異動していく。

残念！