新プロ

僕が泥プロに異動になってしまったため、代わりに新プロは藤原君に任される方向に行っているそうな。

指示待ちで、自分の気に入らない仕事を振られるとすぐにへそを曲げる藤原君に新プロは荷が重すぎると思うのだが、いったいどうなることやら。

新プロの海のものとも山のものともつかない、魑魅魍魎な人々を藤原君は知らない。やつらの戯言を切り捨て、やつらの理解不能な行動を押さえつけなければ、まっとうに物事が進まないということを藤原君は知らない。やつらに寝言を言わせないだけの準備をして、やつらを黙らせた上で、作業しなければならないことを藤原君は知らない。

一応、言葉では説明してみたが、こいつは実際に体験してみないとどれほどのものか理解するのは多分無理。

実は僕が思っている以上に、藤原君には潜在能力があって、実はこういう仕事に向いていて、実は僕なんかよりずっとパフォーマンスを発揮するかもしれない。

あっちも、こっちも、面白そうなことがいっぱい。