がっかり

さて、泥プロ、新プロどっちに転んだとしても、今のプロジェクトからは離れることになる。と、いうことは今の仕事の引継をしなければならない。

引継先は、僕の先輩。昔は随分しっかりした先輩だと思っていたのだが、ダメ課長Gに移って、ダルマやダメ課長に汚染され続けたおかげで今やすっかり、ダメ課長Gに染まっている。

それでも、彼はきっとやってくれる男だと思っていたのだが．．．

いや〜彼の発言にはガッカリさせられた。染まってしまうと人はこうまで変わるものなのか、イヤ、もともと彼はそういう人で、新人の頃の僕には彼の人柄を見抜くだけの力がなかっただけなのか、謎。

引継の準備をお願いすると、環境がどうのごねだし、開発環境が古いままであることが発覚すると、新しくしてくれなきゃやらないだの、本当は引き継ぎたくないだの、どうせすぐに誰かに引き継ぐまでのつなぎだのと、後ろ向きな発言が連発された。

確かに、もともとバカなウメザワが作ったもので、中の作りはバカだし、開発環境も最新の環境には移行していない。渋る気持ちはわかるが、それは口に出して言うべき事じゃないと思うのだが。

そうじゃなくて、「引き継ぐからには、目に付くところは全て直して、胸を張って世間に出せるよう自分の力で立て直してやる」くらいの事を言って欲しかった。

もともと問題だらけだった物件を御上と調整しつつ、いい方向に向かうようにこれまで頑張ってきた。ただ、急には変えられない部分もあるので、各方面と調整しつつ洗脳しつつ、やっとなんとか形になるようにしてきた。でも、まだ問題はいくつも抱えている。

問題は抱えているものの、地盤は固めてきたので、あと一息でキレイにできる状態までこぎ着けたのに、こんな後ろ向きな人に引き継いだら、御上のとの関係も、物件の内容も、また逆戻りしてしまうかと思うと、げんなりする。

嫌がっている人に無理矢理引き継がせて、今までの努力を無駄にされるくらいなら引き継ぎたくない。

イヤならイヤで断固拒否してくれれば、他の手段も考えやすい。但し、彼にはだだっ子なダメ人間というレッテルが貼られるが。

そこで「イヤならイヤで、他の手段を考えるから拒否してくれても良いですよ」（代わりにダメ人間のレッテルを貼るけどねと腹で思いつつ）と言ってみたが、僕が腹で思ってることを悟ってか悟らないでか、拒否するという選択は選ばなかった。
でも、相変わらず、ブツブツ文句は続いている。

快く引き受けることもしない、イヤならイヤで拒否することもしない、どうにも煮え切らない態度だ。

きっと彼は、上から言われたから仕方なしにやっている、問題が起きても自分の責任ではない、それは上のする仕事だ、等とこの先も後ろ向きな発言を続けて、責任逃れをし続けるつもりなのだろう。

ほんと、そんなこっちゃ、みんなが不幸になっていくだろうに。

あんまり、役には立たないと思うが、一応ダメ課長に相談。ダメ課長は、彼がそんな後ろ向きな人間になってしまったのは、私にも責任があるななんて、柄にもないことを言ってるよ。

今は責任云々よりも、彼をやる気にさせるか、代わりの引継先を探すか、どっちかしかない。

話した結果、2本立てで行きましょうということになった。

一つは、前に手伝ってもらったことのある若者を中心として、もう一人うちの部で唯一僕よりも数段上の力を持つ主任に掛け持ちでサポートしてもらう。問題の彼には形だけは引き継ぐが実作業は、そっちの二人でやる。

もう一つは、問題の彼には、ダメ課長の方から話をしてモチベーションを上げてもらう。

何をどう話しても後ろ向きにしかとらえない彼を説得する術は僕にはない。多分、ダメ課長にも無理。後者の案は、形式だけになるのだろうな。


サラリーマンなのだから、自分の好きな仕事ばかりができるわけもないのに、自分の好きな仕事じゃないからといって、こんな態度ばかりをとっていたら、彼の評価も下降の一途だろうに。
評価が落ちて、実力のない人と見なされてしまえば、自分がやりたい仕事も回ってこないだろうに。
こうやって、悪循環にはまっていってることに気づかないのは、かわいそうだ。

どんな仕事をする羽目になっても、ある程度の裁量は与えられているのだから、いくらでも自分の気に入る方向に方向変換することは可能なのに。多少時間がかかったとしても。
それが主任ってもんじゃないのか？

彼は今日、僕の中でダメ人間になってしまった。