終わらない

目下、支援中の泥沼プロジェクトのリリース期限が迫っている。
はっきり言って、終わるわけがない。

泥沼だと気づくのが遅すぎ、人を投入するのが遅すぎ、そんな状態で支援のためにかき集められてきた人達に発破をかけたところで何の効果も無いだろうに。

当事者達がそうそうに逃げてしまったプロジェクトで支援者に「どうなってるんだ」と言われてもねぇ。

無理すれば取れそうな球なら頑張って追うけど、明らかに取れないとわかってる球は追う気にすらならんのよねぇ。

そうは言ってもやることだけはやってはいるが、間に合わなかったとしても自分に責任があるわけじゃなし、いまいち気合いが入らない。

しかし直接客先で調整をしている上の人達の危機感はかなりの状態のようで。今回のリリースがこけると受注停止になって、もしかしたら新聞にも名前が出ちゃうかもしれないぐらいの、大事になるらしい。

そんなところに好きこのんでやってきたのか、無理矢理招集されてきたのか、何故かうちの部長も入っている。

うちの部長は僕に頼めば、なんでもどうにかしてくれると勘違いしているのか、はたまた冗談で言っているのか不明だが、最近頻繁にどうにかしてくれと言ってくる。

できることならなんだってするけど、今回ばかりばかりはねぇ。お馬鹿さん達が3年もかけて動かないシステムを作ってしまって、その間、全くテストした形跡の無いものを、数ヶ月でどうにかしろと言われても無理。

設計から腐っていて、あちこちに矛盾した状態を抱えているシステムをだましだまし動かすのが精一杯。

胸を張って大丈夫ですと言える状態にするには1から作り直すしかないよ。お馬鹿さん達には3年もかかったかもしれないが僕に任せてくれれば半年で作り直してあげるよ。

とは言ってもリリースはもう間近。作りなしている余裕なんてなし。モグラ叩き式に障害を潰していくしかない。

さて、どうなることやら。

結局終わらなくて事業部長のクビがとぶ方に3000カノッサ。