今まで、関わった泥沼プロジェクトに共通して言えることは、上流行程がボロボロだということ。

要求仕様書なし、システム設計なし、当然レビューもなし、いったい何を客と同意してどんなシステムを作ればいいのか不明。

真っ暗闇の平原をヘットライト一つで迷走する車の様。いったいどっちに向かって走ればゴールにたどり着くのか皆目検討もつかない。

何故、上流行程の単価が高いかと言えば、まともに上流行程の作業をこなせる人がほんの一握りしかいないから。

客の言っている事を的確に理解し、客が直接話さない隠れた要求まで汲んで、お客のシステムをモデル化。
モデル化したものを、今度はシステムの世界にマッピングするためにシステム設計を実施する。

お客・営業・開発・運用の立場を全て理解できていないと、こなせない。当然、上流行程のこなせる人というのは、マルチに何でもできるので、営業・開発・運用のどの仕事に突っ込まれても人並み以上に働くことが可能。

そういう人材には、コンピュータの知識やソフトウェア工学に関する知識の他に経済的な感覚や、高度なコミュニケーション能力が要求される。

こういう人がプロジェクトの中心に1人いてくれれば、泥沼になることもないのだが...
上流行程をこなせる能力を持っていないのに、ただ単に年食ってるからという理由だけで無能な人間が作業するから泥沼になる。


泥で作っちゃた船を水に浮かべてから呼ばれてもねぇ。いくら穴を塞いだところで、塞ぐそばから別の穴が空くから、イタチごっこなんだよね。沈むのが目に見えているのに、延命措置をするのは辛い。

どうせなら材料選択の時点で呼んでくれればいいのにと、いつも思う。

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