SEの能力

2004年3月17日 お仕事
SEの仕事を一言でいえば「問題を解決する」ことである。
問題を解決する手段として必ずコンピュータを使うけど。

具体的にどうするかというと、お客さんの所にいって要求を聞きだし、要求を実現するためにどうしたらいいか考え、要求に対する解を提示する。

問題を解決するに当たって、解決する手段を数多く知っていることはもちろん、論理的思考によりそれらの手段を効率よく利用していかねばならない。

問題が決まっていれば、解決策を考えることはそれほど難しいことではない(めんどくさいことは多いけど)。時間とお金次第でどうとでもなることが多い。

しかし、そもそも問題が間違っていたら?時間と金をかけて作り上げた解が何の意味も持たなくなってしまう。

SEは、「問題を解決する」ことが仕事であると言ったが、そもそも問題がはっきりしていないことが大多数で問題を見つけるところから取りかからなければならないことが多い。
ここで、問題の捉え方に失敗すると以降の作業は総崩れである。

最近思うのは、SEは論理的思考なんてことはできて当然で、より使えるSEになるためには的確に問題を捉える能力が必要ということ。

人は事象を理解するにあたり、無意識のうちに何らかのフィルターをかけてしまうらしい。このフィルターは事象を瞬時に判断する材料ともなるが、事象を正確に分析する妨げにもなるとのこと。

事象を理解するにあたり、フィルターを除去してありのままを分析する考え方をクリティカルシンキングと言うのだそうだ。

問題を発見するためには、このクリティカルシンキングの考え方が必須となる。

SEには、問題の発見とその解決を行うために、ロジカルシンキング&クリティカルシンキングの能力と、解決のための数多くの手段を持っていることが複合的に求められる。

より使えるSEとは、問題発見能力に優れているSEだと思う。

問題発見能力を向上させるためには、クリティカルシンキングの能力の向上が必要である。クリティカルシンキングはあくまで手段でしかないが。

クリティカルシンキングの能力を高め問題発見に応用したとしても、何をどうやっても「これが正解」という解の存在しない中で進めていかなければならないので、自分の出した結果が正しいのか間違っているのかがわからないという不安がつきまとう。

常によりベターな解があることを信じて、探求し続けることでしか問題発見能力を向上させることができないのではないかと思う。

究極に問題発見能力と解決能力が備われば、その能力はSEだけにとどまらず、世の中に存在する全ての職種に対して応用が利くようになるのだろう。そのために、SEからITコンサルタントへ転身する人が多いのだろう。

クリティカルシンキング系の本として1冊だけ「クリティカルシンキングの技術」寺田 欣司 という本を読んだ。Amazonのレビューだとこの本は評判が悪いらしい。個人的には面白かったしクリティカルシンキングって何?ってことがわかりやすく書かれていたと思うが...
他の本では、また違うとらえかたなのかな?あと何冊かクリティカルシンキング系の本を探してきて読んでみよ。

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